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2010年3月11日

リトアニア、ソ連からの独立回復20周年を祝う


今日2010年3月11日、リトアニア共和国はソ連からの独立回復20周年を迎えた。それを記念して 東京では10日、世界知的所有権機関(WIPO)からクリエイティビティ・アワードを受賞しているピアニスト、 ぺテラス・ゲニュシャスによる独立回復記念コンサートが行われた。

リトアニアは1939年8月23日、ヒットラースターリン という2大独裁者が手を組んで結んだ( サユディス)が組織された。そして翌年8月に200万人を超えるバルト三国の人々がタリン、 リガ、ヴィリニュスの全長600kmにわたって手と手を繋いで行ったデモンストレーション 「人間の鎖」に繋がっていく。 この運動は世界に「バルト三国独立なくしてヨーロッパに真の自由はない」というメッセージを示し、ソ連崩壊を早めたと言われている。

1990年、サユディスは初めてのリトアニア民主議会選挙で勝利し、3月11日の独立回復宣言へと大きく前進した。しかしながら、 独立には多くの市民の犠牲を伴った。1991年1月のソ連による武力介入により、ヴィリニュス市内で非武装の市民14名が犠牲となり、 700名が負傷、他国の承認にも時間がかかった。独立回復宣言から約1年後にアイスランドがようやくリトアニアを初めて独立国家 として承認し、その後デンマークが続き、やっと1991年8月20日のソ連8月クーデターの失敗を機に他の西欧各国も独立を承認。 その時からリトアニアは独立国家として国家的地位を確立した。以後2004年にはEUおよびNATOにも加盟し、新しい時代を迎え 現在に至っている。

ちなみにラトビアは1990年5月4日に独立を宣言し、1991年8月21日に完全独立を果たし、エストニアは1991年8月20日に独立宣言、 9月6日に承認を得ている。



リトアニアでは1.35Ltの記念切手も発行された。

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