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2007年7月19日

ラトビア、エストニア大統領・三国首相相次いで会談、エネルギー問題などを協議

7月6日、リトアニアのGediminas Kirkilas首相、ラトビアのAigars Ka lvitis首相、エストニアのAndrus Ansip首相は、リトアニアのイグナリナ(Ignal ina)原子力発電所建設プロジェクトに関連する諸問題を協議する為にヴィリニュス(Vilni us)にて会談を行った。

既に原子力発電所が立地しているイグナリナ(Ignalina)にバルト三国及びポーランド の新しい原子力発電所を建設する為の法律が、リトアニア国会を通過したことを消息筋 は認めた。この法律はリトアニアが本プロジェクトを推進する為の前提条件になってい たものである。

三国首脳は、本プロジェクトを実行することとなる企業体の創設、並びに小株主の権利 保護、意思決定手順、その他関連する事項の取り決めなどマネージメント上の諸課題 について更に協議を深める為に、各国それぞれのエネルギー関連企業を指名した。

7月13日に行われたValdis Zatlersラトビア共和国大統領と、Toomas Hendrik Ilves エストニア共和国大統領との会談の中心もエネルギー政策だった。 会談後両大統領は、両国の主要なエネルギー企業である Latvenergo社(ラトビア) と Esti Energia社(エストニア)は、仮にリトアニアに立地予定の原子力発電所建設に 問題が生じた場合、代替エネルギーをどのように供給すべきか点検する必要があると述べた。

また両国大統領は シェンゲン協定についても協議を行い、近い将来国境線を廃棄する 為には両国の法務当局の間でより緊密な協力が必要となる旨の結論を得られたことを述 べた。さらにサイバーテロとコンピューター犯罪に関しても話し合われ、 Ilves大統領は、サイバーテロに対抗する為のヨーロッパセンター設立に係わるイニシ アティブにラトビアも参加するよう要請した。

Zatlersラトビア大統領はAndrus Ansipエストニア首相とも会談を行った。この会談での主要な 議題もまた、バルト三国のエネルギーの独立性の問題に終始した。ラトビア大統領とエ ストニア首相は、投資に係わる経済協力問題とロシア連邦との関係についても協議を行 った。