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6月8日、9日、河野太郎衆議院議員の発案で、エストニア
外交政策研究所主催の国際シンポジウムが東京財団、
笹川平和財団の協力で開催された。
8日の開会に先立ってエストニアのマルト・ラール元首相と町村元外相が講演、バルト北欧諸国と日本は大国
ロシアを隣国として両端に位置している。この位置は永遠に変わらない。そして、バルト北欧の領土侵犯、侵略
などと同じように、日本も北方領土を取られたまま50年が経っているが、何の進展もない。同じ境遇を持つ国々と
してお互いに協力していこう、と述べた。
9日のシンポジウムでは、エストニアからは、マルコ・ミヒケルソン国会議員やカドリ・リーク国際防衛研究センタ
ー所長など、ラトビアからはアルティス・パフリクス外務大臣、リトアニアからはチェスロヴァス・スタンケヴィ
チュス外務大臣顧問、ダイリュス・ジャリマス防衛大臣顧問、さらにノルウェー、フィンランドから計13名が参加、
また日本側からは河東哲夫元ウズベキスタン大使はじめ東京財団研究員を中心としたロシアに精通した専門家がデ
ィスカッサンとして参加し、それぞれの立場から各国とロシアとの歴史、経済、エネルギー、外交、安全保障など
を主題に語り、意見交換をした。
共通の悩みを抱える国々として、歴史を鏡とするも虜にならないよう、双方のバランスを優位にしながら、参加各
国自身が真の民主主義の魅力を回復して見せ、ロシア側の選択肢を形作ってあげることを共通の認識とすることで合意、
今後もこのような有意義なディスカッションを継続させていこうということで閉会した。