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11月28日からラトビアの首都リガで北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が開かれ、
NATOの東方拡大や、日本を含む非加盟国との対話強化が協議された。
ブッシュ米大統領はリガ入り前の27日にエストニア・タリンを訪問した。
これで2002年リトアニア、2005年ラトビアに続きバルト三国すべてを訪問したことになる。
ブッシュ大統領はバルト三国を米国の「新たな同盟国」であることを誇示し、
イランやシリアに対しイラクの民主主義推進に支援すべきと、けん制した。
しかし、バルティック・タイムスでは、ブッシュ大統領がエストニア国民
にビザなし入国導入を急ぐことを約束した事とアンシップ・エストニア首相
にスポーツウェア一式を贈り、お返しにアンシップ首相はエストニア在住の
エストニア人が開発し、利用者が世界中に1億4千万に達しているエストニア
のサクセス・ストーリーのシンボル、Skypeの電話機を説明つきで贈呈したと報道しているのみ。
また、首脳会議期間中ロシアのプーチン大統領が非公式にリガを訪問するかも
しれないという話が持ち上がった。これはフランスのシラク大統領の74歳の誕
生日にシラク大統領が招待したものだったが、「大統領にはすでにラトビアの
ビザが下りた」「プーチンはNATOを乗っ取るかも知れない」などラトビアの首
都リガにはいろいろな憶測が飛び交った。しかし実際にはリトビネンコ氏毒殺
の事件のこともありか?プーチン大統領リガ訪問は実現しなかった。
対露関係の悪化が懸念された首脳会議だったが、29日共同声明を採択し閉幕した。
声明は非NATO加盟国や国際機関との関係強化や、アフガンに展開するNAT
O主導の国際治安支援部隊で機動力を高めるために司令官の権限を強化する方針
などを確認した。